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最終更新:2014年11月8日

ネオニコとお米の市民集会に参加してきました

 2014年11月5日、衆議院議員会館で開催された市民集会「斑点米、農薬防除をやめて安全な米とミツバチを守ろう市民集会〜危険なネオニコチノイド系農薬とコメ流通のしくみを知る」の中継ツイートまとめです。

※集会の動画は こちら

 「斑点米農薬防除をやめて安全な米とミツバチを守ろう市民集会〜危険なネオニコチノイド農薬とコメ流通のしくみを知る」が衆議院第二議員会館で始まりました。

カメムシ斑点米
 斑点米とは、黒い点のある米粒。これがお米1000粒に1つ混じってると一等米、1000粒に2つだと二等米。二等米は、一等米と比べてお米一俵(60kg)当たり1000円も買取価格が違う。この黒い米粒をなくすために農家は農薬を使わされている現実がある。

 斑点米と農薬の関係。カメムシがイネを噛むと黒い米ができるといわれています。だからカメムシ退治のために、穂が出るころから大量にネオニコチノイド系農薬をまくのだそうです。

 斑点米ってそんなに悪いの? いえいえそんなことはありません。食政策センタービジョン21の安田さんの解説によると、輸入米の基準は国産米の10倍もゆるいそうです。それになぜか、異物(小石とか)の混入の基準より厳しいって、どう考えても変ですよね!

 斑点米って見たことないけど? そう、斑点米は機械で取り除けますから、消費者の食卓に上ることはないんです。もし、取り除かなくてもお茶碗一杯に一粒あるかないかです。だから農薬は必要ないのです

反農薬東京グループの辻さん
反農薬東京グループの辻さん

今年の6月農林水産省が、穂の出る時期にまかれる農薬(ネオニコを含む)と、ミツバチの大量死の関連を認める報告を出しました。

お米のネオニコをやめれば、お米の農家さんにとっても農薬代の負担が減り、消費者も農薬の少ないお米が食べられる、ミツバチにも安心になるのに、どうしてそうならないの? その謎は...
大潟村のお米農家の今野さん
大潟村のお米農家の今野さん

農薬散布の原因は、カメムシではなく、本当の原因は他のところにいる、といいます。それは、農薬を買ってほしい農協-農薬メーカーと、使わせようとする行政、による農薬ムラ。

フリージャーナリストの岡田さん
フリージャーナリストの岡田さん

世界で最初にネオニコチノイド系農薬を規制したのはフランス。そしてEUが去年一部規制を開始。昨年には、ネオニコの一部に、子どもの脳や神経の発達に悪影響を与える恐れがあると欧州食品安全機関が発表。

長野県から、養蜂歴38年の養蜂家、依田さん
長野県から、養蜂歴38年の養蜂家、依田さん

アメリカでは2006〜7年にかけて大量失踪発生。日本では2005年からミツバチの大量死が発生。2008年にはハチ不足報道が。被害は東北、北海道へ広がり、その後全国に拡大している。

依田さんの養蜂場でも大量死や、いつのまにか蜂が減っていく現象がおこっている。農協に聞くと、ハチの減っていった時期と、ネオニコ農薬のスタークルを農協が推奨していった時期がちょうど符合していた。

都内で養蜂を営む養蜂家、後藤純子さん
都内で養蜂を営む養蜂家、後藤純子さん

「農薬で女王蜂が短命になっているんです」。行政から「農薬散布のお知らせ」が。見ると、ヘリコプターで農薬散布をするときは、高い濃度で散布されるのに驚き。巣箱を移動させなければ。ミツバチはとっても早起きで移動も大変。

栃木県の有機稲作農家の舘野さん
栃木県の有機稲作農家の舘野さん

カメムシが増えたのはなぜか。これは宮城県のデータ。農薬を撒き続けているのに“害虫”カメムシが増えていく。農薬散布が害虫を増やしている。人は農薬を手にしたらすぐそれを使いたがる。思考が短絡的になって、どうやって害虫と共存しようかという工夫、知恵が枯れてゆく。

グリーンピースの関根さん
グリーンピースの関根さん

厚労省のクロチアニジンの残留農薬基準の大幅緩和に反対し、1万2千人あまりの署名を提出した。パブコメには異例の1600件の反対意見があり、再審議となった。先手を取って「ネオニコ残留基準 上げないで」署名運動を進めている。Facebookなどを使い、消費者だけでなく生産者とも共有、意見交換できるよう働きかけている。ネオニコ反対の生産者を訪問し、その映像も公開している。

生物多様性農業支援センターの原耕造さん
生物多様性農業支援センターの原耕造さん

「特別栽培」の基準をつくるときに、ネオニコの議論は一切なかった。安全な食を、という消費者の意識がネオニコのような農薬問題を招くという皮肉な結果となってしまった。農薬散布回数を減らした「特別栽培」の田の調査をしたら、ヤゴがいない。普通の農薬撒いてる田にはヤゴたくさん。特別栽培の田んぼにはネオニコと似た性質の農薬フィプロニルが使われていた。

所沢生活村の比嘉悦子さん
所沢生活村の比嘉悦子さん

子育て時代、母乳から有機塩素系農薬検出というショッキングな出来事が。安全な米や野菜を分けていただきながら、農家の現場を学ばせてもらってきた。専門家たちが「安全」を振りかざすことへの怒りで運動を続けてきた。「農薬を使った農産物」が消費者ニーズであるような農林水産省の生産局長の発言には根拠なく、問題をすり替えている。

賛同者の菅原文太さん(俳優)のメッセージから引用

農業者、消費者、どちらもこの国の大切な宝です。そのどちらにも益さないこの愚策(斑点米の等級で農薬を使わせる)はただちに取り下げ、真の豊かさとは何かについて、農の哲学と展望を築き直しましょう。

司会の安田さん
司会の安田さん

農薬は撒いて一週間たってから来た害虫には効かない。なのに益虫を半減させ、イネの花粉を求めてあつまるミツバチを死なせてしまう。虫たちの食物連鎖が健康であれば、害虫だけが大発生することはない。

安部首相は2018年に減反をやめるという。やめて値段が下がれば小規模農家はいなくなり、大規模農家に集約される。大量に放棄される水田でカメムシが大発生したら今まで以上に大量の農薬散布が懸念されます。

進むべきは小規模有機の道。農薬を使わせる装置である斑点米等級制度は、道理に反します。みなさんの力を結集して運動をひろげていきたい。


 「斑点米農薬防除をやめて安全な米とミツバチを守る市民集会〜危険なネオニコチノイド農薬とコメ流通のしくみを知る」はこれにて終了しました。

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