最終更新:2010年6月10日

農産物検査について政党にアンケート

 「米の検査規格の見直しを求める会」は参議院議員選挙をまえに、各政党に「農産物検査についての政党アンケート」を実施致します。
 このアンケートは、民主党、自由民主党、公明党、日本共産党、社会民主党、国民新党、みんなの党、新党日本、新党改革、たちあがれ日本の各党にお送りしました。

  ・依頼
  ・アンケート本文

2010.6.10
<政党アンケート> 農産物検査法について

 「米の検査規格の見直しを求める会」は参議院議員選挙をまえに各政党にアンケートを実施致します。ご協力をお願い致します。
 なお、アンケート結果は各団体のメディアやマスコミに公表させていただきます。 アンケートは6月24日までにご返信下さい。
 なお、このアンケートは、民主党、自由民主党、公明党、日本共産党、社会民主党、国民新党、みんなの党、新党日本、新党改革、たちあがれ日本の各党にお送りしております。

 農産物検査法は昭和26年に旧食糧管理法を検査部門から補足するものとして制定されましたが、食管法が平成7年に廃止された今も、「流通の合理化」のためとして残されています。
 JAS法で産地、産年、品種の3点セット表示ができるのは農産物検査を受けた米と規定しているため、市場出荷する米農家の多くは表示をするために農産物検査費用を払い検査を受けています。全く別の法律を根拠にして表示の有無を決めるのは問題です。まして、農産物検査法には、玄米が精米に変わると検査は失効するという規程があります(15条)。
 しかも、この検査では取引のために等級づけもされます。農産物検査法に基づく斑点米の規格では、斑点米が1000粒に1粒なら一等米、2〜3粒になると2等米となり、等級が下がると価格が1000円/1俵 ほども違ってくるため、農家は斑点米の原因であるカメムシの防除農薬を多量にまくという構図になっています。この農薬がミツバチに悪影響を与えていることが近年明らかになっています。人体影響も指摘されるようになりました。検査を受けず自主流通する米は全体の4割に達しているにもかかわらず、それらの米には3点セット表示をすることが許されていません。私たちはすべての米に3点セット表示をすべきと考えています。制定当時とは時代背景が大きく変化している現在、生産者や消費者に不利益となっている同法の廃止を私たちは求めております。

米の検査規格の見直しを求める会
(賛同団体)
生き物共生農業を進める会・ 反農薬東京グループ・食政策センター ビジョン21・ 提携米研究会・ 日本不耕起栽培普及会・ 主婦連合会・ 日本消費者連盟・ 日本有機農業研究会・ 日本消費者連盟関西グループ・ 全日本農民組合連合会・ お米の勉強会・ネットワーク農縁・ 各務原ワークショップ・日本雁を保護する会・ 市民の大豆食品勉強会・ 茨城アイガモ水田トラスト・ 安全な食べものネットワーク・オルター

<農産物検査についての政党アンケート>

( )に、そう思うものすべてに○をつけてください。

  • ( )@流通業者の取引の円滑化のために必要な制度
  • ( )A見た目を重視する検査規格(着色粒混入率)が不必要に厳しく、生産者にカメムシ防除の農薬散布を強いている。食の安全を脅かし、ミツバチ減少など生態系破壊や環境汚染を招くなど、本末転倒な制度と言わざるを得ない。
  • ( )B農産物検査でついた玄米の等級は取引段階でしか意味を持たず、業者は安く買った等級下の米を色彩選別機で斑点米をはじいた後、格上げ混米して精米し市場に出荷。小売りの精米では等級は消えている。検査における等級づけはひとり業者のためだけのものでしかない。
  • ( )C表示をする以上、その裏づけのために検査制度は必要
  • ( )D検査方法は機器による測定ではなく検査員の目視に頼ったものであり、個人の技能差に影響され科学的ではない。検査員の感覚に頼った制度である。
  • ( )E産地、産年、品種の三点セット表示の証明は検査員が農家の申告を認めているものである。であるなら農業委員会などへの生産者の申告で、三点セット表示をすべての流通する米に認めるべきである。
  • ( )F検査を受けるのは任意であり、検査米は全体の約6割に止まっている。トレサビリティが施行されることから、その情報を根拠にすれば、流通するすべての米に「産地、産年、品種」表示が可能で、検査制度は不要。
  • ( )G「農産物規格規程」は、国産米と輸入米との二重規程である。たとえば、着色粒の項目では、輸入米は国産米の10倍緩い値になっている。また、輸入米には等級はなく、合格、不合格のみである。二重規程を解消し、輸入米と同等に規定を改めるべき。

ご意見があればご記入ください。

アンケートへのご協力ありがとうございました
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